土木デザイン設計競技 景観開花。2017

About

公開最終審査会

 
会場東北大学青葉山キャンパス 人間・環境系教育研究棟(F01)
1F 土木大講義室・建築第一講義室
日時2018年12月15日(土)10:00作品展示開場 12:30審査会開始 
15:40トークセッション開始 17:40閉会
トークテーマ篠原修「土木デザインを志す若者たちへ」
五十嵐太郎×八馬智「新たな価値の創造」
木下斉×西村浩「映えるまちのつくりかた」
入場無料、事前予約不要です。ぜひお越しください。
ポスターはこちら

企画要旨

『景観開花。』は、土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場を提供するとともに、多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示すための設計競技イベントである。

高度経済成長期の日本では早急な社会基盤整備が求められ、特定の機能を果たすためだけの画一的な土木施設が多く生み出された。しかし一定の社会基盤が整うにつれ、その場所が持つ意味や役割に合い、風景に調和した土木デザインを求める機運が高まりつつある。そういった土木デザインが美しい景観を実現するものと信じ、『景観開花。』は誕生した。

そして『景観開花。』は本年度で15回を数える。土木デザインの隆盛による国土景観の「開花」を願い誕生してから年を経るにつれ、少子高齢化に代表される社会情勢の変化は着実な進展を見せ、これに伴う「まち」の問題もいっそう顕在化している。我々はいま、生活のあり方そのものを問い直すとともに、人々の生活を支える土木施設のあり方を再考する必要に迫られているといえよう。このことを踏まえ、近年『景観開花。』では土木と生活の接点としての「まち」に重点を置いた設計競技を実施してきた。

今年度の『景観開花。』もこれを継承し、「まち」の理想に対する土木のあり方を問う。応募者には生活と土木の接点「まち」の理想の未来像について各自の思いを巡らせ、それを実現する土木デザインの提案を求める。世代を越えて存在し続ける土木をつくる視点から、美しい景観と新たな生活を統合するデザインの提案が生まれることを期待している。

平成30年7月31日
景観開花。実行委員会

設計テーマ

映える

(詳細は募集要項をご覧ください。)

審査方法

一次審査会により、入賞作品を5点前後決定する。また後日、最終審査会を公開で行い、入賞者は作品のプレゼンテーションと質疑応答を行う。審査員はこれらにより最優秀賞と優秀賞を決定し、それ以外の入賞作品を佳作とする。

審査日程

エントリー受付開始2018年8月19日
エントリー締め切り2018年10月17日
一次審査提出物締め切り2018年10月31日
一次審査会2018年11月3日
公開最終審査会2018年12月15日

賞金額

最優秀賞1点20万円
優秀賞1点10万円
佳作数点4万円
特別協賛企業賞数点2万円
参加賞全作品審査委員からのコメント

審査委員紹介

篠原 修

篠原 修

Osamu SHINOHARA

土木設計家
東京大学名誉教授
景観開花。2018 審査委員長

詳細

1945年生まれ。
政策研究大学院大学名誉教授・客員教授
エンジニア・アーキテクト協会 会長
GSデザイン会議 代表
(景観開花。審査委員長:2004年〜)

主な受賞歴

2010年土木学会デザイン賞 最優秀賞(新豊橋)
2009年鉄道建築協会賞停車場建築賞(JR四国・高知駅)
2008年ブルネル賞(JR九州・日向市駅)
2008年土木学会デザイン賞 最優秀賞(苫田ダム空間のトータルデザイン)
2004年グッドデザイン賞 金賞(長崎水辺の森公園)
ほか

主な著書

内藤廣と東大景観研の十五年(鹿島出版会、2013年)
ピカソを超える者は―評伝 鈴木忠義と景観工学の誕生(技報堂出版、2008年)
景観用語事典 増補改訂版(彰国社、2007年)
土木デザイン論(東京大学出版会、2003年)
ほか

関連するページ

エンジニア・アーキテクト協会 メンバー紹介
政策研究大学院大学 教員・所属研究者情報

五十嵐 太郎

五十嵐 太郎

Taro IGARASHI

建築評論家
東北大学大学院教授

詳細

1967年生まれ。
あいちトリエンナーレ2013 芸術監督
第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展 日本館コミッショナー
窓学10周年記念窓学展ー窓から見える世界ー 展示ディレクター
(景観開花。審査委員:2007年〜)

主な受賞歴

2014年文化庁芸術選奨新人賞(あいちトリエンナーレ2013 揺れる大地)
ほか

主な著書

モダニズム崩壊後の建築(青土社、2018年)
ル・コルビュジエがめざしたものー近代建築の理論と展開ー(青土社、2018年)
日本の建築家はなぜ世界で愛されるのか(PHP研究所、2017年)
日本建築入門ー近代と伝統(筑摩書房、2016年)
レム・コールハースは何を変えたのか(鹿島出版会、2014年)
窓と建築の格言学(フィルムアート社、2014年)
おかしな建築の歴史(エクスナレッジ、2013年)
ほか

関連するページ

五十嵐太郎 研究室

木下 斉

木下 斉

Hitoshi KINOSHITA

まちビジネス投資家/事業家
一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス 代表理事

詳細

1982年東京都生まれ。
一般社団法人公民連携事業機構 理事
熊本城東マネジメント株式会社 代表取締役
勝川エリア・アセット・マネジメント株式会社 取締役
サッポロ・ピン・ポイント株式会社 代表取締役
内閣官房地域活性化伝道師
(景観開花。審査委員:2014年〜)

主な著書

福岡市が地方最強の都市になった理由(PHP研究所、2018年)
地方創生大全(東洋経済新報社、2016年)
闘うまち方法論-自己成長なくして、地域再生なし-(学芸出版社、2016年)
稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の法則(NHK出版新書、2015年)
まちづくり:デッドライン(共著、日経BP、2013年)
まちづくりの「経営力」養成講座(学陽書房、2009年)
ほか

関連するページ

一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス
エリア・イノベーション・レビュー

西村 浩

西村 浩

Hiroshi NISHIMURA

建築家/デザイナー/クリエイティブディレクター
株式会社ワークヴィジョンズ 代表取締役

詳細

オン・ザ・ルーフ株式会社 代表取締役
株式会社リノベリング 取締役
マチノシゴトバCOTOCO215 代表
(景観開花。審査委員:2005年, 2008年〜)

1967年佐賀県生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、1999年にワークヴィジョンズ一級建築士事務所を設立。
土木出身ながら建築の世界で独立し、現在は、都市再生戦略の立案からはじまり、建築・リノベーション・土木分野の企画・設計に加えて、まちづくりのディレクションからコワーキングスペースの運営までを意欲的に実践する。
日本建築学会賞(作品)、土木学会デザイン賞、BCS賞、ブルネル賞、アルカシア建築賞、公共建築賞 他多数受賞。2009年に竣工した、北海道岩見沢市の「岩見沢複合駅舎」は、2009年度グッドデザイン賞大賞を受賞。

関連するページ

株式会社 ワークヴィジョンズ

八馬 智

八馬 智

Satoshi HACHIMA

土木デザイン研究者/都市鑑賞者
千葉工業大学工学部デザイン科学科 教授

詳細

1969年生まれ。
専門は土木構造物や公共空間のデザイン、都市景観、産業観光など。
建設コンサルタントに勤務した後、千葉大学工学部デザイン学科を経て現職。
(景観開花。審査委員:2015年)

主な受賞歴

2011年土木学会デザイン賞 奨励賞(札幌みんなのサイクル ポロクル)
2003年土木学会デザイン賞 優秀賞(小樽市 堺町本通)
ほか

主な著書

ヨーロッパのドボクを見に行こう(自由国民社、2015年)

関連するページ

千葉工業大学デザイン科学科
はちまドボク(個人BLOG)

(敬称略/五十音順)

審査委員メッセージ

篠原 修 先生(審査委員長)

失敗をするのは誰しも嫌である。恥を掻きたくないし、やり直すのは大変だ。通常の事ならまだしも、受験になると深刻で、一年待たねばならない。なんか頭が悪いのじゃないかと勘ぐられもする。結婚の失敗はもっと大変だ。一生に響く。 出来れば失敗はしない方がいい。ただし後々まで憶えていて、生き方に大きな影響を及ぼすのは成功ではなく、失敗の方である。成功はスッと通り過ぎて行くだけだ。 設計演習で大いに失敗の練習をしよう。失敗しなかった先輩からの忠告。

五十嵐 太郎 先生

10年ほど前に一度はつぶれた、日本橋の景観のために、首都高を地下化するプロジェクトがゾンビのようによみがえり、とうとう決定したことに落胆している。しかも今度のイメージ図を見ると、太鼓橋が横につき、様式建築を偽装した再開発もなされ、テーマパーク感がより強くなった。これだけ莫大なお金をかけながら、なぜここまで後向きの価値観でしか景観をつくることができないのか。ニューヨーク、ソウルを含むアジアの各都市も、古い構築物と重ねあわせながら、新しい価値を創出する景観を生みだしているというのに。景観開花。に期待したいのは、若い世代による未来を感じさせるような提案である。

木下 斉 先生

地域の条件、背景、機能性、予算成約などを統合的に考え抜く先にこそ優れたデザインは成立し、かつその地域ユニークなものとして、結果、映えるものとなっていくと思います。そのためには従来の「常識」とされる駅前、広場、ロータリーなどの都市の情景を根本から疑い、今の時代背景を鑑みて地元にとって財政的にも支えられる範囲で将来に渡って維持可能な映えるものを考える必要があります。未来を見据えた皆さんの提案を楽しみにしてます。

西村 浩 先生

僕らは、間違いなく毎日、土木のお世話になっています。災害時には、最前線で僕らを災害から守り、それでも、日常的には全く存在を意識させないところが土木のカッコよさ。だから、たまには、あえて土木という存在を意識して見てみたり、愛でてみたり、手入れをしてみたりする機会があってもいのではないかと思います。「景観開花。」は、日常を意識する場所。ここには、これからの社会を支える新しい発見がたくさんあります。是非、チャレンジしてみてください。

八馬 智 先生

まちを支えるインフラは「あたりまえ」の風景になりがちだけれど、質の高い意識付けができれば深い地域理解に結びつくのではないでしょうか。何しろインフラは、その場所固有の問題を解くためにカスタマイズされた鍵なのだから。まちの特性や人の行動をじっくり読み込み、必然性があるストーリーを紡ぎながら、既成の価値観を乗り越えようとする視点を伴う具体的な提案を期待します。そして、そこに込められた「面白さ」を汲み取ることを楽しみたいです。

(五十音順)